「真の美しさとすこやかさ」をもたらすYON-KAな人々〜イラストレーター 大野 舞さん③

「レスパス ヨンカ表参道」のバースデーカードをはじめ、書籍や広告など幅広いジャンルで活躍中のイラストレーター大野舞さん。世界中を旅して磨かれた感性が描く寓話のような作品を、誰もが一度は目にしたことがあるのでは。大野さんの独創的な世界観と透明感あふれる人柄に迫ります。自然の一部分である「ひと」として、「女性」として、自分らしく生きるヒントがありました。


私のなかで思い浮かぶ「美しい人」は、92歳になる書道家の祖母


―― 「レスパス ヨンカ 表参道」のバースデーカードを大野さんに描いていただきましたが、まさに森のなかを連想するものでした。こちらの作品はどのようなイメージから生まれたのでしょうか。

この絵に関しては、私の想いを込めた作品というよりは、社長の武藤さんやスタッフの方々のブランドに込めている想いを、自分が媒介となってどう表現できるか、というところに集中しました。
実際サロンやDVDを見せていただいたり、お話を伺う中で、「厳しい」という言葉が最初に浮かびました。エステサロンとか化粧品には、ゆるくリラックスするような、甘やかすイメージがあったのですが、それとは逆の厳しさをヨンカには感じました。

余計なものを与えていくようなご褒美というよりは、修行とか、そぎ落としていくシンプルさというか。それは自然界の厳しさと通ずるもので、岩場とか砂漠とか高山のすごく空気の薄いところとかでもちゃんと育っていくような力、底力を上げていくような厳しさがあるブランドなんだと思いました。
絵で表現するときも、ピンクとかお花とか化粧品にありがちなイメージではなくて、もうちょっと自然の中にただ一人ですっくと立っているような凛とした女性の姿が浮かびました。

同時に「ファミリー」という言葉もすごく印象的でした。製品を使っている人も、作っている人もファミリーであれば、その製品の大事なところを支えている植物も含めての「ファミリー」という風に受け取り、同じ水で生きているものたち、動物も植物も人間もみな家族だよ、というのがぴったりきました。
YON-KAを使っているお客様も、そんなすっくと立つような女性のイメージです。ひとりぼっちではないのだけど、依存はしない。自分で自分をちゃんと育てられる力のある人という印象です。何かに頼らず、自分を磨く修行の厳しさに耐えられる人、というイメージです。


―― 大野さんが考える「美しさ」について教えてください。

絵でも植物でも人でも、結局「美しさ」そのものがあるわけではなく、それを「美しい」と感じる心があるかどうか、ということだと思います。以前、禅のお坊さんのお話を聞きにいったときに、「本当のところ、死後の世界はあるんですかね?」という質問者の問いにお坊さんは、「死後の世界があるかどうかはわからないけど、死後の世界を思っている人の気持ちは確実に存在する」と答えていてとても納得したんです。

それと同じで、「美」そのものはよくわからないのですが、それを「美しいと感じる人の心」というのは確実にあって、でもそれは、同じ本に出会っても10代のときは意味がわからなくても、30代のときは泣ける、ということがあるように、その時々で変化していくものだと思います。「美」は一定で、変わらないものではなく、危うくて、ピーンと張った糸のような感じに近い。花火のような、緊張と解放から生まれる瞬間といいますか。
そう考えると「美しい人」も、その人の所作や言葉を化学反応のように、その時々を美しいと思うかどうかの積み重ねのような気がします。

私のなかで思い浮かぶのは、92歳になる、書道家の祖母です。書道は、緊張と緩和の最たるもののような気がしますし、祖母自身私が物心ついたときから今まで着物姿しか見たことがないような人で、自分の美意識に反することはしないんです。颯爽としていて、92歳とは思えないくらい、動きひとつひとつがすごく格好いいんです。
張り詰めることと解放することのバランスを上手にとりながら、充実感をもって「自分を生きて」いる人は、とても美しいと思います。

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PROFILE:
イラストレーター 大野 舞

2003年慶應義塾大学環境情報学部卒業後、株式会社マッキャンエリクソン入社。戦略プランナーを経て、2006年独立。アラスカへの留学や世界一周など、様々な旅の経験から生まれる作品は物語性と 空想性に富み、現在は旅する絵描き「デナリ」として書籍や雑誌、広告などの分野を中心に幅広く活動中。

「日本の神様カード」「日本の神託カード」(ヴィジョナリー・カンパニー)、絵本「星つむぎの歌」(文:覚 和歌子 響文社)、「ザグドガ森のおばけたち」(文:やえがしなおこ アリス館)など。
2009年毎日新聞にて連載された「もしもし下北沢」(よしもとばなな)では装幀・挿画を担当。
自著に「スピリチュアルかあさん~見えない何かと仲良しな日々~」「スピリチュアルかあさんの今よりもラクに生きる魔法」(メディアファクトリー)がある。その他毎年テーマを変えてオリジナルのカレンダー制作を行っている。

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